こんにちは、Instagram・MEO・SEOを活用して、屋根外壁塗装会社の集客支援を専門に行なっているSAITTYの原田です。
今回は、以下の疑問に答えていきます。
✅ お客様からのご質問

いやあ、塗装アカウント運用しているけど、なかなかフォロワー伸びないな。そもそも塗装界隈でアカウントが伸びていて本来届けたいお客様に届いてない気がするもんな。どうすればいいんだろう。
こんな疑問を解決します。
結論:塗装のインスタアカウントでは集客できない。
上記のとおりでして、塗装会社のアカウントでは集客できません。
なぜ集客できないのか説明します。
※もちろん、インスタはやる必要あります。
塗装会社のInstagramアカウントの役割とは?

Instagramは企業の集客においても非常に注目されていますが、塗装業においてはその性質が少し異なります。
なぜInstagramでは思うように集客できないのか?
まずはその理由を深掘りしていきましょう!
塗装会社のInstagramでは集客できない理由
Instagramは、「趣味・嗜好」に基づいたアルゴリズムで動いているSNSです。
車が好きな人には車の写真、筋トレが好きな人にはトレーニング動画といったように、“ユーザーが興味を持っているジャンル”の投稿がタイムラインや発見タブに優先的に表示されます。
これが何を意味するかというと、「外壁がそろそろ劣化しているかも?」といった“必要性ベース”のサービスは、Instagramでは非常に表示されにくいということです。
どれだけいい投稿をしても、見込み顧客の目にすら触れない。
そもそも塗装に関心がない(=興味関心タグに引っかからない)ユーザーにとって、塗装関連の投稿はタイムラインに上がってこないのです。
Instagramは、「あなたの“好きな”人とモノを近づける」ことをミッションに掲げています。
なので、“好き”という感情に訴えかける投稿には強く、逆に“必要”という感情ベースのサービスには弱い構造になっているのです。
13社以上運用した結果から得た結論
私自身、累計13社以上の塗装会社のInstagram運用に携わってきました。
さまざまな仮説を立てて、以下のような戦略も試み。
・地元の飲食店や地域イベントの紹介と塗装を掛け合わせた投稿
・投稿の時間帯やハッシュタグ、リールの長さなどをアルゴリズムに合わせて最適化
・エモーショナルな職人ストーリーを発信して感情に訴える戦略
しかし、その結果は“反応はあっても集客には繋がりにくい”というものでした。
たとえバズった投稿 (88万回再生) が出ても、それをきっかけに問い合わせに繋がることはほぼありませんでした。
このように、Instagram単体で塗装業の集客を成立させるのは非常にハードルが高く、「集客ツール」としての役割は現実的ではないという結論に至りました。
じゃあ、塗装会社におけるInstagramの役割はどうなのか?
【本当の役割】塗装会社のInstagramは「受注率を上げる」ために使う
「Instagramで集客しよう」と考える塗装会社は多いですが、実は本来の効果は“別のところ”にあります。
Instagramの真の価値を知れば、無理にフォロワーを増やす必要がなくなるかもしれません。
「受注数=集客数 × 受注率」という基本式
売上は、シンプルな数式で表せます。
受注数=集客数 × 受注率
Instagramは、この中の「受注率」を向上させるためのツールとして捉えるべきです。

すなわち、すでに接点を持っている見込み客に対して、「この会社なら信頼できそう」「職人さんたちの雰囲気がよくて安心できる」と感じてもらうことで、他社との比較検討の中で自社を選んでもらいやすくする役割を担います。
つまり、「集客」ではなく、「受注後押し」のためのメディア。
それが、塗装会社におけるInstagramの最適な活用方法なのです。
受注率を上げるInstagram活用方法

では、受注率を高めるためにInstagramをどう活用すればよいのでしょうか?
投稿をしても見込み客には見られないため、こちらからお客様にInstagramを見てもらう必要があります。
実際の塗装会社で成果が出ている具体的な導入例や工夫を、ここから順に紹介していきます。
現地調査報告書にInstagramのQRコードを掲載
多くの塗装会社では、お問い合わせ後に現地調査を行い、報告書や見積書をお客様にお渡しする流れになります。
この「現地調査報告書」の最後に、InstagramのQRコードを掲載することで、見込み客がスムーズにInstagramへアクセスできるようになります。



特に効果的なのは、報告書の裏表紙に「Instagramでも施工の様子や現場の雰囲気を発信中!」と記載し、担当者が一言添えることです。
「Instagramでは施工中の様子や職人の雰囲気も紹介しています。よかったらご覧くださいね。」と自然に紹介するだけで、印象が大きく変わります。
また、報告書がない会社様でも安心してください。
無料デザインツール「Canva」を活用すれば、写真とコメントを入れるだけでプロっぽい報告書が簡単に作れます。
まだ現地調査報告書がないよという方は「塗装会社向け|現地調査報告書テンプレートを無料配布!」をご覧ください。
この記事では、塗装会社向けに現地調査報告書のテンプレートを写真付きで解説しつつテンプレートも配布しています。
また、他社の現地調査報告書との差別化で成約率UPするテクニックもご紹介しています。
HP内の施工事例・お客様の声との連携
「どこに頼もうかな」と迷っている見込み客は、必ずホームページの施工事例やお客様の声をチェックします。
その時に、「Instagramでも現場の様子を発信しています。ぜひご覧ください。」と自然に誘導できる導線を設けることで、Instagramにアクセスしてもらえる確率が大きく上がります。
実際の施工風景や職人さんの笑顔など、“リアルな現場”を感じられるInstagramは、見込み客の安心材料になります。
チラシにInstagramのQRコードを掲載
紙媒体のチラシにも、InstagramのQRコードを掲載しましょう。
お客様がスマホで簡単に読み取れるようにすることで、チラシからSNSへとスムーズに流入させることができます。

MEOとInstagramの連携
Googleマップ上に表示される「Googleビジネスプロフィール」にInstagramのリンクを追加することも効果的です。
位置情報をもとに会社を検索している人に、Instagramで“雰囲気”を感じてもらうことができ、問い合わせ前の不安解消につながります。

SEO記事にInstagramの導線を入れる
自社のブログやコラム記事など、SEO対策をしているページにも「Instagramでは現場の様子や職人のリアルな声を投稿しています」という一文を入れて、Instagramに流すことも効果的です。
なぜ「人柄」が重要なのか?

「技術が高ければ選ばれる」という時代は終わりつつあります。
お客様が“最終的に契約を決める”際に、最も重視しているのは意外にも「人柄」や「安心感」なのです。
その根拠と理由を詳しく見ていきましょう。
決裁者は女性であるケースが多い
外壁塗装という大きな決断を下す場面では、実は“誰が決めるのか”が非常に重要です。
私が支援している塗装会社の顧客層を見ると、30〜40代(親から家を受け継いだ層)、60〜70代(新築購入から時間が経ち塗装が必要になってきた層)が中心になります。
そして、実際に調査すると、最終的な決定権は“女性”であることが非常に多いのです。家に長くいるのも女性が多いため、「どんな人が家の周りに来るのか」「職人さんは怖くないか」など、人柄の安心感が契約の鍵を握ります。
直筆アンケート約200件を分析した結果
僕のクライアント様 (塗装会社) に届く約200件の直筆アンケートを分析したところ、以下のような傾向が明らかになりました。
上位の評価ポイントは以下の通り:
この結果からも、「価格」や「見積もり金額」以上に「人として信頼できるか?」が、最終的な受注に大きな影響を与えていることがわかります。
Instagramで発信すべき具体的な内容

それでは、実際にどのような投稿が見込み客に刺さるのでしょうか?
実際のアンケートデータをもとに、人気の投稿テーマや具体的な発信アイデアをご紹介します。
アンケートから見る人気の発信テーマ
塗装会社向けのマーケティング支援を行うBranding Technology社の調査(約500名対象)によると、以下のようなテーマが顧客から特に注目されています。
内容タイプ | Instagramでの活用例 |
技術力(32.2%) | 3年・5年の定期点検の様子を動画で紹介 |
評価(15.8%) | 直筆の声を画像で1件ずつ投稿 |
強み(9.8%) | 地元密着、自社のストーリー紹介 |
実績(6.0%) | 職人が写っている施工中の様子を発信 |
低価格(4.8%) | 限定キャンペーンをリールで紹介 |
イメージ(3.3%) | 「新築のように蘇った!」というビフォー・アフター投稿 |
特に、“ビフォー・アフター写真だけ”では見込み客に刺さりにくいため、施工中のリアルな風景や職人の姿を中心に見せるのが効果的です。
どうしてもInstagramで集客したい場合の2パターン

「それでもInstagramで集客したい」という場合には、通常の運用とは異なる発想が必要です。
広告戦略や趣味性のあるアカウント設計など、現実的な選択肢を2つご紹介します。
地域・ターゲットを絞った広告出稿
Instagram広告は、いわば“デジタルチラシ”です。
配布エリアを市区町村単位で絞り、かつターゲットの年齢・性別まで選べるため、地域密着型ビジネスと非常に相性がいいツールです。
ポスティング広告よりもコストを抑えつつ、興味関心がありそうな人へアプローチできるのが強みです。
「価格訴求」「評価訴求」「技術訴求」など、訴求パターンをいくつか用意し、クリック率が良いものを採用します。
「価格訴求」の反応が良い場合、ファーストビューが「50%OFF」と表記したバージョンと「○○万円」と表記したバージョンで比較して再びクリック率が良いものを採用するといった形で、広告運用の方を進めていきます。
趣味性アカウントとして発信
どうしてもInstagramで多くの人に見てもらいたい場合、「塗装業」というビジネス色を前面に出すのではなく、趣味性の高いアカウントを育てるという方法もあります。
例えば、
- 代表が犬好き → 犬専用アカウントを開設
- 会社敷地内に無料ドッグランを設置して、地域住民との接点をつくる
- その流れで「この会社が塗装もやっている」と自然に知ってもらう
という感じです。
ペットを飼っている方は一軒家に住んでいるケースが多く、塗装のターゲットとも一致しています。
うまく受注に結びつけたアカウントがこちら
塗装会社の犬アカウントでうまく受注に結びつけた事例
まとめ:Instagramは「集客」より「受注率アップ」に効くツール

「投稿しているのに問い合わせが来ない...」と感じる塗装会社は多いですが、実はInstagramは集客に直結するツールではありません。
外壁塗装を探している人の多くは、Google検索やチラシなどで業者を見つけます。Instagramはその後、「この会社どんな人がやってるんだろう?」と調べる中で見られるツールです。
つまり、Instagramは信頼感を高めて“受注の後押し”をするツール。
施工の様子や職人の人柄、会社の想いなどを発信することで「ここにお願いしたい」と思ってもらえるきっかけになります。
だからこそ、バズ狙いよりも“人柄が伝わる投稿”が大切です。
そして、Instagramを見てもらうためにQRコードを名刺やチラシ、現地調査報告書などに載せておく工夫も効果的です。
「インスタ運用には興味あるけど、いきなり運用を依頼するのはハードル高いな。」という方に向けて、2週間無料運用代行も受けていますので、ぜひお問い合わせください。
※2週間無料運用代行をしたからといって契約しなければならないといった縛りはございません。