企業研究を行う際、企業のどんな情報を見るべきなのか分からないことや企業研究した情報をどうやってまとめれば良いのか分からないことがあると思います。
そこで、この記事では企業研究のやり方や企業研究を行った情報のまとめ方を詳しく解説していきます。
企業研究と業界研究の違いとは?
皆さんは業界研究と企業研究の違いを知っていますか?
業界研究とは世の中にある仕事を産業や商業で分類したものです。
具体的には、「テレビ」「広告」「自動車」などが業界になります。
一方で、企業研究とは自分が興味のある企業について調べる・研究することです。
株式会社〇〇といった企業の名前で調べていくことになります。
企業研究でどんなメリットがあるの?
ここでは企業研究を行うことで得られるメリットについてご紹介していきます。
企業研究はどんなことに役立つのか分からない方や企業研究を行うのが面倒な方もいると思います。
企業研究を行うことで「自分に合う企業を選ぶことができる」「インパクトのある志望動機が作成できる」「どんな人生を歩むのかをハッキリさせることができる」といったメリットがあります。
これを読んだ方の中には「大したことないな」と思う方もいるかもしれません。
実は、もっともっと素晴らしいメリットを最後にご紹介しているのでぜひ参考にしてください。
自分に合う企業を選ぶことができる
日本には約480万社あるといわれています。
これだけ沢山ある企業を1つ1つ調べることは大変だと思います。
業界が決まっている方も企業の選考スケジュールによっては選考を受けることができない場合があります。
企業研究を行うことで選考を受ける企業の優先順位をつけることができます。
企業研究を行う際に重要なのは「自分がその企業に合っているか」を見定めることです。
「有名な企業だから」「将来性がありそうだから」など、自分がその企業に合っているのかということを考えずに決めてしまう学生が多いです。
就職活動の1つである企業研究は、内定を貰うのが目的ではなく、自分が将来どうなりたいのかという視点を持って行いましょう。
企業研究は自己分析を行ってから取り組むのがおすすめです。
自己分析を行うことで、自分のことを客観的に把握することができます。
そのため、業界選びや企業選びがしやすくなるでしょう。
自己分析のやり方は⇨自己分析をやり方を徹底解説!これだけやっておけば大丈夫をご覧ください。
この記事では自己分析を行う重要性、注意点、メリット、始める時期、行う頻度などを詳しく紹介しています。
自己分析をまだ行っていない方や自己分析のやり方に不安がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
インパクトのある志望動機が作成できる
企業研究を行うことでインパクトのある志望動機を作成することができます。
企業研究をあまり行っていない学生と比べ、しっかりと企業研究を行っている学生は説得力のある志望動機を作成することができます。
私は、志望動機は主に「自己分析」「自分の思い」「自分は企業に対して何を提供できるのか」「企業研究」「論理的に伝える力」の5つの要因で成り立っていると思います。
自己分析や自分の思いを伝えるだけなく、なぜその企業を志望するのかということを明確に示すことが重要です。
また、明確に示す際にはその企業に対する深い理解が必要になります。
さらに、自分は企業に何を提供できるのかということも伝えましょう。
企業ではお金を貰って働くため、自分の潜在的能力を提供することが求められます。
企業は学生である私たちが何かスキルを身に着けているとは思っていません。
企業の方は「スキルや能力」を見ているのではなく「どんな素質・潜在能力」があるのかを見ています。
そのため、課題発見力や分析力など具体的な力を伝える必要はありません。
“志望動機”という言葉には5つもの要因が含まれているため、「志望動機がうまく書けない」といったことがあると思います。
5つの要因を満たすことで、志望動機が書きやすくなると思うのでぜひ参考にしてみてください。
どんな人生を歩むのかをハッキリさせることができる
突然ですが、皆さんはどんな人生を歩みたいと思っていますか?
社会人における、理想の人生を考えたことがある方はあまり多くいないのではないでしょうか。
まずは自分がどんな人生を歩みたいのかハッキリさせましょう。
もちろん、漠然としたものでも構いません。
なんとなく「こんな生活を贈りたい」「大きな家に住みたい」「朝の満員電車には乗りたくない」など、なんでも構いません。
自分が思い描いた理想の人生を歩むためには、「どんな業界が適しているのか」「どんな企業が適しているのか」が分かってくると思います。
例えば、、、
理想の人生は「満員電車に乗りたくない」「朝は早く起きたくない」「スーツは着たくない」だとします。
その場合、選択肢の1つとしてフリーランスが挙がるでしょう。
『「フリーランス」になることができる職業は何かな?』
その場合、Webマーケティングが選択肢の1つになると思います。
『「Webマーケター」として働くにはどうすればいいかな?』
その場合、研修制度が充実していることやスキルアップのためにお金を費やす企業などが候補の1つになると思います。
このように「自分はどんな人生を歩みたいのか」ということをハッキリさせることで業界や企業が絞られていきます。
しかし、候補に挙がった企業が自分の性格や考えなどにマッチしていないと、入社してから辛い想いをすることがあるため注意しましょう。
?????
最後にご紹介するのは「入社後のイメージが湧く」です。
企業研究を行うことで「その企業は今後どんな事業に力を入れていくのか」「その企業はどんな業務内容なのか」「風通しは良いのか」「その企業の将来性」などが分かります。
入社後のイメージを持っておくと、「こんなはずじゃなかったのに」と後悔することがあまりないでしょう。
その企業でずっと働き続けるのか、独立を考えているのかによって企業研究は大きく異なります。
「その企業でずっと働き続けたい」という方は、その企業の将来性について詳しく調べていくと良いでしょう。
一方で、独立を考えている方は自分自身「スキルなど」を身に着けることができる企業なのかということを見ていくと良いでしょう。
企業の情報はどうやって知る?
ここでは企業の情報をどうやって知るのかについてご紹介していきます。
企業のホームページ
まずは企業のホームページを確認しましょう。
企業のホームページには「企業理念」「ビジョン」「行動指針」が記載されています。
どんな考えや理念を持った企業なのか確認しておくことで、事業に対する姿勢が分かります。
また、企業理念からは「どんな人材を求めているのか」ということも分かるかもしれません。
企業のホームページを見る際は「福利厚生」も確認しておきましょう。
福利厚生は大きく「生活面」「コミュニケーション」「育成」の3つに分けることができます。
様々な企業の福利厚生を見て、どんな項目が自分にとって必要か不要かをみていくと良いでしょう。
ただし、「生活に関する福利厚生」は生活の基盤を支えているため、よく確認しておきましょう。
マイナビなどの就活サイト
マイナビやリクナビなどの就活サイトでは企業の情報を一度に見ることができるため、比較することが容易です。
マイナビには「企業検索」から気になる企業名を入れて検索することができます。
ただし、小さい企業は検索結果に出てこないことがあります。
マイナビでは特に就活生が知りたい企業の情報を取り上げているため、企業の情報が分かりやすいと思います。
また、マイナビの企業情報には「働き方データ」「社内制度」「過去3年間の新卒採用者情報」「前年度の採用実績」が分かるため、どんな企業なのか分かると思います。
会社説明会
リクルートキャリアの調査によると、会社説明会の実施率は企業全体で96.2%、従業員数300人以上の大企業では98%以上が行っているそうです。
会社説明会には「合同説明会」と「個別説明会」があります。
合同説明会とは1つの会場に複数の企業がブースを設けて自社の説明をすることです。
個別説明会とは1社のみが自社の説明をすることです。
会社説明会に参加する際はホームページだけでも見ておきましょう。
何も調べずに会社説明会に参加すると、「企業理解を高める」というよりも「企業を知る」だけで終わってしまいます。
ホームページなどで最低限の情報を把握し、その情報に加えて会社説明会でしか入手できない情報を盛り込むことで、企業理解をより高めることができるでしょう。
このようにただ参加するというよりも目的意識をしっかりと持って参加しましょう。
OB・OG訪問
OB/OG訪問ではホームページや就活サイト、会社説明会で入手できなかった情報や具体的な業務内容、会社の弱点・改善点などを聞きましょう。
OB/OG訪問だからこそ聞ける情報を入手しましょう。
OB/OGの忙しい時間を頂いているにも関わらず、調べれば分かる様なことを聞くのはお互いにとって有意義な時間にはなりません。
質問内容を予め決めておき、より一層企業会を深められるようにしましょう。
インターンシップに参加
OB/OG訪問をして企業理解ができたら、インターンシップに参加しましょう。
実際に業務を行ってみないと、自分の想像と合っているのか分からないためです。
インターンシップに参加することで業務内容を把握するだけでなく、他大学の学生とも交流することができるでしょう。
他のインターン生と交流することで、その企業に対してどんな思いや考えがあるのか聞いてみると良いかもしれません。
おそらく、自分とは異なる考えを持っているため、その企業に対する捉え方が広がるきっかけになるでしょう。
インターンシップにまだ参加していない方は、⇨インターンシップとは|メリットや内容、注意点などをご紹介!!をご覧ください。
この記事では、インターンシップの期間や内容、参加するメリット、注意点などをご紹介します。
業界地図
業界地図とは業界の規模や動向、業界内で注目すべき企業など、業界に関する幅広いことが分かる本のことです。
また、業界地図ではあらゆる業界が記載されているため、自分が知らない業界を知ることができます。
そのため、業界選びの選択肢が多くなると思います。
業界地図が1冊あるだけで、様々な業界を幅広く知ることや業界トップの企業の子会社、孫会社など、企業との関係性を深く知ることができます。
どんな業界にするのか決まっていない方は業界地図を購入してみてはどうでしょうか。
大学の図書館によっては、業界地図が置いてあるところもあるため1度手に取って業界を確認しておきましょう。
会社四季報・就職四季報
気になる業界が見つかった後は、会社四季報や就職四季報を利用してその業界の企業について詳しく調べてみましょう。
就職四季報では「勤務地」「ボーナス・有給」「採用人数」「平均年収」「配属先」「採用大学」「選考のポイント」「試験情報」「選考フロー」などが分かります。
また、就職四季報には”女子版”があります。
就職四季報の女子版には女性目線で欲しい会社のデータが詳しく記載されています。
企業研究のやり方を宇宙一分かりやすくご紹介
ここでは企業研究のやり方をご紹介していきます。
企業研究を行う際は以下の4つの項目を抑えましょう。
①企業の基本情報を知る
1つ目は企業の基本情報を知ることです。
企業の基本情報を調べる際は「企業理念」「事業所」「福利厚生」の3つを把握しましょう。
上記に記述したように、企業理念を把握しておくことで「どんな人材を求めているのか」「どんな会社なのか」が分かります。
事業所とは、どこにその会社があるのかということです。
その会社は全国に支店があるのか、それとも1つしか支店がないのかを把握しておきましょう。
地方で働きたくない方や実家から出たくない方は、よく考えてから決めると良いでしょう。
福利厚生とは、企業が家族の生活を充実させるためのサービスのことです。
福利厚生を見る際は、他者と比較することや自分にとって必要なサービスがどの程度含まれているのかなどを見ていくと良いでしょう。
②企業の事業内容を知る
2つ目は企業の事業内容を知ることです。
企業の事業内容を調べる際は、「どんな商品/サービスを」「誰に」「どうやって販売しているか」などのビジネスモデルを確認しましょう。
また、その企業は競合他社とどのように違うのか、業界内ではどこに位置しているのかなど、他者との比較もしていきましょう。
③これから先の事業方針・事業展開を知る
消費者のライフスタイルや世界の情勢、地球環境などの変化と共に企業も変化していきます。
企業の事業方針や事業展開は会社説明会や就活サイトで公表することを元にどんな人材が必要になるのか予測することが重要です。
また、企業環境を取り巻くニュースも確認しておきましょう。
補助金やサービスなどの国による後押しがある場合や二酸化炭素などの規制が厳しくなる場合があるためです。
これらは業界によって大きく異なるため、自分が興味のある業界は日本や世界からみてどのように捉えられているのか把握しておくと良いでしょう。
④社風を知る
社風とは、その会社の雰囲気やスタイルです。
社風には「チームワークを大切にする」「結果重視」「正確さを大切にする」などが挙げられます。
社風は抽象的な表現や難しい言葉が並べられていることが多いため、「大丈夫かな?」と不安になる場合があるかもしれません。
必ずしも社風に合っていなければならない訳ではないため、不安になる必要はありません。
「なんとなくこんな感じの会社なんだな」と一言で表せるようにしておけば十分でしょう。
企業研究をした情報をまとめる際はノートではない
企業研究を行う際は、修正や情報を追加しやすいワードで作成することがおすすめです。
ワードには白紙のスタイルだけでなく、テンプレートが用意してあるため自分がまとめやすいテンプレートを探してみましょう。
気に入るテンプレートがない場合は、企業研究の項目を作ってみても良いでしょう。
正しい企業研究のやり方を抑えた上で企業研究を行いましょう
企業研究を行うメリットは「自分に合った企業を選ぶことができる」「インパクトのある志望動機が作成できる」「どんな人生を歩むのかをハッキリさせることができる」「入社後のイメージが湧く」です。
企業の情報は「企業のホームページ」「マイナビなどの就活サイト」「会社説明会」「OB・OG訪問」「インターンシップに参加」「業界地図」「会社四季報・就活四季報」などから入手できます。
企業研究のやり方は「①企業理念や事業所、福利厚生などの基本情報を知る」「②事業内容を知る」「③これから先の事業方針・事業展開を知る」「④社風を知る」です。
企業研究を一緒に頑張っていきましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございます。